モラールサーベイ
入門編
モラールサーベイとは?意味や実施目的、厚生労働省方式の質問項目などを解説【従業員の本音を組織改善へ活かす調査】
August 18, 2023

What’s a Rich Text element?

The rich text element allows you to create and format headings, paragraphs, blockquotes, images, and video all in one place instead of having to add and format them individually. Just double-click and easily create content.

Static and dynamic content editing

A rich text element can be used with static or dynamic content. For static content, just drop it into any page and begin editing. For dynamic content, add a rich text field to any collection and then connect a rich text element to that field in the settings panel. Voila!

hoke robert ljife

How to customize formatting for each rich text

hiifiaiea

Headings, paragraphs, blockquotes, figures, images, and figure captions can all be styled after a class is added to the rich text element using the "When inside of" nested selector system.

Sample
caption

こんにちは、ColereのEliです。ブログを読むのはカロリー0でお得なうえに心の栄養たっぷり得られますよ。

さて、モラールサーベイとは、組織内における従業員のモラール(士気)や満足度を調査するためのアンケートです。従業員の声を正確に掴むために、様々な企業がこのサーベイを実施しています。本記事では、モラールサーベイの詳細と実施目的について解説します。

モラールサーベイとは?

モラールサーベイとは?

モラールサーベイは、組織内で働く従業員のモラールを調査するためのサーベイであり、組織が健全に成長するための手法となります。

モラールサーベイの概要

モラールサーベイの概要

フランス語の「モラール」は日本語で「士気」「意欲」を意味する言葉です。具体的には組織目標の達成を目指す意欲や態度のことを意味します。モラールサーベイは、従業員の意見や感想を定期的に収集し、その結果をもとに組織の改善を図るための調査です。これによって、組織の問題点が可視化され、組織が適切な対策を実施できるようになります。

モラールサーベイの誕生経緯

モラールサーベイの誕生経緯

モラールサーベイの誕生は、第二次世界大戦まで遡ります。当時の米軍が士気高揚を目的に作り出したものが発祥で、終戦後にそれが産業界において普及。日本においては、1955年に社団法人日本労務研究会が考案したNRK方式が、モラールサーベイの始まりです。

モラールサーベイが注目される背景

モラールサーベイが注目される背景

モラールサーベイは、従業員の本音を知るための重要な手段となっています。近年では、組織のモラールがビジネス成果に直結するという認識が広がっており、従業員の声を活かすことが求められています。モラールを高めることで、従業員の生産性が向上し、組織全体のパフォーマンスが高まります。

モラールサーベイの実施目安は従業員10人以上

モラールサーベイの実施目安は従業員10人以上

モラールサーベイを実施する際の目安としては、従業員が10人以上の組織が対象です。この規模の組織であれば、サーベイ結果を分析することで、組織が抱える問題を明らかにしやすくなります。これによって、組織は適切な対策を実施することができます。

モラールサーベイの実施目的

モラールサーベイの実施目的

モラールサーベイは従業員のモチベーションや満足度を把握し、組織全体の改善を目指すために行われる調査です。以下に、具体的な実施目的を詳しく解説します。

モラールサーベイの実施目的①:組織課題の把握

モラールサーベイの実施目的①

モラールサーベイは、従業員の声を直接聞くことで、組織内の課題や潜在的な問題を把握するために実施します。従業員の不満や要望を探ることで、組織の状況をより正確に理解し、改善策を考えるための土台とすることができます。

モラールサーベイの実施目的②:従業員の経営参加意識の形成

モラールサーベイの実施目的②

モラールサーベイは、従業員が経営に積極的に参加し、自らの意見やアイデアを組織に伝えるための機会を提供します。従業員の経営参加意識を高めることで、組織全体のモチベーションが向上し、生産性の向上や革新的なアイデアが生まれることが期待されます。

モラールサーベイの実施目的③:人材配置・役職登用の最適化

モラールサーベイの実施目的③

モラールサーベイの結果を元に、従業員の適材適所を実現するための人材配置や役職登用を行うことができます。従業員のスキルや適性を最大限に活かすことで、組織のパフォーマンスを向上させることができます。

seen employee job satisfaction

モラールサーベイの実施メリット

モラールサーベイの実施メリット

モラールサーベイの実施は、組織に多くのメリットをもたらします。以下に、具体的な実施メリットを詳しく解説します。

モラールサーベイの実施メリット①:人事施策の精度向上

モラールサーベイの実施メリット①

モラールサーベイの結果を元に、従業員のニーズに合わせた人事施策を実施することができます。客観的なデータに基づいて施策検討ができるため、精度の高い施策をスピーディに立案することが可能です。

モラールサーベイの実施メリット②:チーム全体の生産性向上

モラールサーベイの実施メリット②

モラールサーベイを実施することで、従業員の声をもとにした施策を実施できるため、効率的に組織改善を行うことができます。従業員の満足度が向上しやすくなり、組織全体の士気・生産性が向上します。

モラールサーベイの実施メリット③:定着率の向上

モラールサーベイの実施メリット③

またモラールサーベイの適切な運用で、従業員一人一人が「自分の意見や要望が尊重されている」と感じます。従業員の満足度が向上し、組織への愛着が強まることで、定着率向上といったメリットも期待することが可能です。


モラールサーベイの実施方法・質問項目

モラールサーベイの実施方法・質問項目

モラールサーベイには、「厚生労働省方式」と「NRK方式」の2つの実施方式があります。ここでは、それぞれの方式についてご紹介します。

モラールサーベイの実施方法・質問項目①:厚生労働省方式

モラールサーベイの実施方法・質問項目①

厚生労働省方式とは、一般社団法人日本労務研究会考案のモラールサーベイ

手法で、「厚生労働省方式 社員意識調査(NRCS)」とも呼ばれています。

従業員数300人未満の中小企業を対象としており、アンケートは「仕事」「給料」「上司」の3つの分野について行います。

サービス業では40問、その他の業種では39問の質問数で構成され、WEBまたはマークシートで回答可能です。

導入にかかるコストは、従業員数に応じ16〜41万円が発生します。

モラールサーベイの実施方法・質問項目②:NRK方式

モラールサーベイの実施方法・質問項目②

NRK方式は、厚生労働省方式と同じく一般社団法人日本労務研究会が考案した、大企業向けのモラールサーベイです。

労働条件、人間関係、管理、行動、自我の5分野、計95問の標準質問項目で構成されています。

マークシートで回答しますが、追加質問や自由回答欄を設けられるなど、企業に応じたカスタマイズが可能です。

導入にかかるコストは、従業員数に応じ50〜800万円が発生します。

モラールサーベイ実施の流れ

モラールサーベイの実施の流れ

モラールサーベイを実施する際は、以下の流れに沿って行います。

モラールサーベイ実施の流れ①:実施体制の整備

モラールサーベイの実施の流れ①

サーベイ実施のために、まずは社内の体制を整備する必要があります。調査チームを設置し、計画を策定することが重要です。また、サーベイを実施する期間や頻度、調査対象者を明確にする必要があります。

モラールサーベイ実施の流れ②:従業員への周知

モラールサーベイの実施の流れ②

従業員にサーベイの目的や用途を明確に伝えることが重要です。従業員の理解と協力がなければ、回答を得ることができず、調査の効果が薄れてしまいます。サーベイの意義や利点を併せて説明し、従業員の声を経営に反映する調査であることを強調しましょう。

モラールサーベイ実施の流れ③:調査の実施

モラールサーベイの実施の流れ③

調査を実施する際、適切な質問項目を設定し、従業員が安心して回答できる環境を整えます。質問項目は、厚生労働省方式・NRK方式などを参考にすると良いでしょう。本音を引き出すために、従業員が匿名で回答できることを確認・担保することも重要です。

モラールサーベイ実施の流れ④:調査結果の分析

モラールサーベイの実施の流れ④

サーベイ結果を収集して分析を行います。従業員の本音を分析することで、組織の課題や改善すべき点を特定することができます。さらに、課題に対する改善策を検討し、実行可能な施策を策定しましょう。

モラールサーベイ実施の流れ⑤:従業員への結果フィードバック

モラールサーベイの実施の流れ⑤

調査結果を従業員にフィードバックします。結果を共有することで、従業員の当事者意識・経営参加意識を高めることができます。また、組織の課題に対する取り組みを従業員に伝えることで、信頼を築くこと・帰属意識を高めることが可能です。

モラールサーベイ実施時の注意点

モラールサーベイ実施時の注意点

モラールサーベイを実施する際の注意点を以下に示します。

モラールサーベイ実施時の注意点①:従業員に調査実施目的を共有する

モラールサーベイ実施時の注意点①

サーベイの実施目的を従業員に伝えることが非常に重要です。何のためにやるのかを従業員が理解していないと、回答への協力意欲が高まらず、また回答が適当なものになってしまう恐れもあります。有意義な結果を得るためには、従業員への実施目的の共有が必要です。

モラールサーベイ実施時の注意点②:従業員のプライバシーへ配慮する

モラールサーベイ実施時の注意点②

回答が実名性であると従業員が安心して本音を伝えづらいというデメリットがあります。また批判的な回答を書くと人間関係に影響してしまうのではという不安を感じる可能性もあります。本音を得るためにも、回答が匿名であることを確認し、個人情報が漏れないように対策を講じましょう。

モラールサーベイ実施時の注意点③:不満の声を含めて冷静に受け止める

モラールサーベイ実施時の注意点③

サーベイ結果には、従業員の不満や要望が含まれることがあります。これらの意見を冷静に受け止め、組織改善のための参考とすることが重要です。不満の声を無視するのではなく、組織の課題を解決するための手助けとして受け入れましょう。

seen employee job satisfaction

モラールサーベイの活用事例

モラールサーベイの活用事例

モラールサーベイを実施している企業として、3つの活用事例をご紹介します。

モラールサーベイの活用事例①:富士ゼロックス

モラールサーベイの活用事例①

富士ゼロックスでは、経営方針策定と組織の課題解決のため、1978年からモラールサーベイを実施しています。仕事のやりがいや職場の働きがいなど、5つの項目からなる「コア・モラール」を中心に構成し、関連会社との共有価値でもある「私たちが大切にすること」への意識を測ることが調査の中心です。

自社への愛着心ややる気を高めることが目的でしたが、自社で培ったモラールサーベイのノウハウを活かして、現在は他社向けのモラールサーベイのコンサルティング業務も行っています。

参考:これからも選ばれ続ける企業であるために~わが社の健康診断(従業員満足度調査)のご紹介

モラールサーベイの活用事例②:日立ソリューションズ

モラールサーベイの活用事例②

日立ソリューションズでは、半年に一度の頻度で、課長以下の従業員に向けてモラールサーベイを行っています。モラールサーベイの結果から、社内に潜んでいる問題点を見える化し、悩みや不満を抱えている従業員へのサポート体制を整えることが目的です。

サーベイ結果は、組織全体の改善に反映させています。社員に対してのフィードバックや、浮き彫りになった問題点についての改善策も公表し、企業の経営方針決定時の資料としても活用しています。

参考:モラールサーベイ(従業員意識調査)とは?目的やメリットを調査 – 3rd ROOM

モラールサーベイの活用事例③:イオンフィナンシャルサービス

イオンフィナンシャルサービスでは、職場環境の改善を目的として、年に一度全従業員を対象にモラールサーベイを実施しています。企業のビジョンの浸透や従業員間のコミュニケーションについて5段階で質問するアンケート形式で、職場環境への満足度を測ります。モラールサーベイ実施後は、結果と改善策を社内で共有します。

参考:イオンフィナンシャルサービス「統合報告書2020」

モラールサーベイまとめ

モラールサーベイは、従業員の本音を知るための重要な調査です。組織の問題が可視化されることで、適切な対策を実施することができ、結果的に従業員の生産性が向上し、組織全体のパフォーマンスが高まります。モラールサーベイを活用して、組織の成長を促進しましょう。


seen job satisfaction
Facebook
Twitter
Instagram
mail icon

最新の記事