エンゲージメントサーベイ
入門編
エンゲージメントサーベイの質問項目50選|指標・評価項目別に具体例を徹底解説
July 5, 2023

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こんにちは、ColereのEliです。日々の忙しさで食欲が落ちることはありますか?私のお勧めはキュウリをみそマヨネーズにつけて食べること。パリポリとよく噛んで音も楽しい、キュウリもジューシー、満足感もありますよ☆

さて、エンゲージメントサーベイとは、従業員が持つ、企業への愛着や貢献する意識の調査です。エンゲージメントサーベイを正しく実施するためには、適切な質問項目を設定する必要があります。

ここでは、エンゲージメントサーベイの適切な質問項目について解説します。

エンゲージメントサーベイとは?

エンゲージメントサーベイとは?

エンゲージメントサーベイとは、従業員と企業の心のつながりを表す指標です。

エンゲージメントサーベイの実施には、企業が抱える課題の解決に向けた質問を用意する必要があります。

エンゲージメントサーベイの概要

エンゲージメントサーベイの概要

エンゲージメントサーベイとは、従業員の立場から見た、組織とのつながりの強さを可視化するために行う調査です。

従業員が、自ら会社に貢献する熱意をもって仕事をしているか、企業の課題を自ら解決しようとしているかを測定します。

エンゲージメントサーベイを企業が実施する背景・目的

エンゲージメントサーベイを実施する背景

かつての日本の働き方は、終身雇用が一般的でした。しかし近年の価値観の多様化や働き方の変化により、企業と従業員との結びつきは、以前に比べ希薄になっていると言われています。

そこで、企業と人との結びつきの強化や、熱意を持った人材の採用のために作られたのが、エンゲージメントサーベイです。

エンゲージメントサーベイの実施は、組織の課題を可視化することにより、従業員の人間関係やモチベーション低下にいち早く気づくことを目的としています。

エンゲージメントサーベイの実施メリット・デメリット

エンゲージメントサーベイのメリット・デメリット

エンゲージメントサーベイの実施により、従業員の心理的なコンディションが把握できます。適切な対応を行うことで、モチベーションの維持や向上が狙えます。

また、エンゲージメントサーベイで得たデータを人事に活かすことで、人事のトラブルを回避し、従業員の満足度を上げ、生産性の向上に繋げられます。

エンゲージメントサーベイの結果を踏まえた面談を行うことで、離職率低下も期待できるでしょう。

しかし反面、エンゲージメントサーベイには時間やコストが必要です。せっかくエンゲージメントサーベイを行っても、フィードバックがなく、変化が起きなければ、従業員にとっては「時間の無駄」に感じられます。従業員が企業に対して不満や疑問を感じる結果となるでしょう。

エンゲージメントサーベイ質問設計のポイント

エンゲージメントサーベイ質問設計のポイント

エンゲージメントサーベイ質問設計のポイント①:組織の課題を把握できるように

エンゲージメントサーベイ質問設計のポイント①

エンゲージメントサーベイでは、結果を今後の方針や施策に活かすためにも、企業の課題が明確になる質問を設計します。

調査が必要な項目に直接触れるような質問を設計しましょう。

エンゲージメントサーベイ質問設計のポイント②:継続実施で効果を測定できるように

エンゲージメントサーベイ質問設計のポイント②

記述式では、個人の視点・経験を深く理解できますが、定量化するには選択式の質問が向いています。それぞれをバランスよく取り入れましょう 

エンゲージメントサーベイ質問設計のポイント③:従業員の負担にならないように

エンゲージメントサーベイ質問設計のポイント③

エンゲージメントサーベイは、従業員の業務の負担にならないように配慮が必要です。回答に時間がかかり過ぎないよう、質問数も多くなりすぎないように注意しましょう。

エンゲージメント指標(指数)別の質問例

エンゲージメント指標(指数)

エンゲージメントサーベイの測定では、 「エンゲージメント総合指標」「ワークエンゲージメント指標」「エンゲージメントドライバー指標」の3つの指標を用います。

3つの指標とは、以下の通りです。

エンゲージメント指標別の質問例①:エンゲージメント総合指標

エンゲージメント指標(指数)

エンゲージメント総合指標とは、企業に対して従業員が抱いている、総合的な指標です。

「このままこの会社で働き続けたいと思うか」「知人や友人、家族に、この企業を薦めたいか」などを示します。

[質問例]

  • 求職中の友人や家族に、自社をおすすめしたいと思いますか?
  • 自社で自分の成長を感じられる機会がありましたか?
  • 職場に自分を気遣ってくれる上司や同僚はいますか?

エンゲージメント指標別の質問例②:ワークエンゲージメント指標

エンゲージメント指標(指数)②

ワークエンゲージメント指標とは、仕事への熱意を表す指標です。

「今の仕事を楽しいと感じているか」「やりがいをもって働いているか」などを示します。

[質問例]

  • 仕事において「自分が得意とすることだ」と感じる機会はありますか?
  • 仕事をしていると時間の経過を早く感じますか?
  • 適切に仕事を遂行するため、必要な設備やツールを持っていますか?

エンゲージメント指標別の質問例③:エンゲージメントドライバー指標

エンゲージメント指標(指数)②

エンゲージメントドライバー指標とは、これからエンゲージメントをより向上させる要因で、「組織ドライバー」「職務ドライバー」「個人ドライバー」の3つで構成されています。

「組織ドライバー」:人間関係や働きやすさなど、企業と従業員との関係

「職務ドライバー」:仕事の難易度、満足度

「個人ドライバー」:従業員の資質が業務に及ぼす影響

[質問例]

  • 直近の仕事で、上司や周囲から褒められたり認められたりする機会はありましたか?
  • 自分の部署もしくは会社全体が掲げる、指針や戦略を理解していますか?
  • 自分の仕事は、企業ミッションの実現において重要だと感じていますか?

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エンゲージメント調査機関による評価項目別の質問例

エンゲージメント調査機関による評価項目

エンゲージメント調査機関である「Great Place To Work® Institute Japan」では、従業員とマネジメントとの間に「信頼」があり、ひとりひとりの能力を最大限に生かした会社こそが、財務的な成長を果たせると考えています。

ここで、その条件を満たす「働きがいのある会社」かどうかを評価するエンゲージメントサーベイの評価項目をご紹介します。

エンゲージメント評価項目別の質問例①:信用

エンゲージメント調査機関による評価項目①

従業員が、マネジメントをどの程度信用しているかを表す指標です。

経営層の信用や能力、コミュニケーションに対しての従業員の評価を表します。

[質問例]

  • 経営陣は明確なビジョンを持っており、自分もそれに対して理解していますか?
  • 良い仕事をしたとき、上司からポジティブなフィードバックがありますか?
  • 上司が言うことに一貫性がありますか?
  • 自分は会社やチームから何を期待されているかを理解していますか?

エンゲージメント評価項目別の質問例②:尊重

エンゲージメント調査機関による評価項目②

従業員が、経営層からどの程度尊重されていると感じているかを表す指標です。

経営層や管理職から、どの程度フォローやサポートを受け、安全に働いているかを可視化します。

[質問例]

  • 経営陣や上司とコミュニケーションが取れていると思いますか?
  • 上司は自分の能力や強みを理解し、足りない部分はフィードバックがありますか?
  • 仕事において、必要な意思決定をできる権限が与えられていますか?
  • 自分の意見は尊重されていると思いますか?

エンゲージメント評価項目別の質問例③:公正

エンゲージメント調査機関による評価項目③

従業員が、経営層から公平に扱われていると感じているかを表す指標です。

職場で従業員が感じている公平性、中立性などを可視化します。

[質問例]

  • 自分が行っている仕事について、公正に報酬を得ていると思いますか?
  • 仕事量は、どのメンバーへも均等に分配されていますか?
  • 経歴や年齢に関係なく、新しいことに挑戦できる機会を与えてくれていますか?
  • 仕事を行うのに必要な設備や材料を十分に与えられていると思いますか?

エンゲージメント評価項目別の質問例④:誇り

エンゲージメント調査機関による評価項目④

仕事に対し、従業員が持っているプライドを表す指標です。

自分の仕事、組織、企業に感じる誇りを可視化します。

[質問例]

  • 自分が働いている会社や仕事に誇りを持っていますか?
  • 自分の役割以上のことをしようという思いがありますか?
  • 3年後も自分はこの会社で働いていると思いますか?
  • 周囲が自分の仕事ぶりを認めてくれていると思いますか?

エンゲージメント評価項目別の質問例⑤:連帯感

エンゲージメント調査機関による評価項目⑤

従業員が企業で感じる連帯感・親密さを表します。

お互いに尊重し合い、思いやりをもって働いていると感じるかを可視化します。

[質問例]

  • 上司や同僚と良好な関係を築けていますか?
  • 他の部署やチームから協力を得られる環境ですか?
  • 年齢や経歴、異なる意見を持つ人ともうまく働ける環境ですか?
  • 社内にあなたを気にかけてくれている上司や同僚がいますか?

エンゲージメントサーベイの代表的な調査方法と質問例

エンゲージメントサーベイの代表的な調査方法

自社でエンゲージメントサーベイを実施する場合は、よく使われる調査方法を参考にすることがおすすめです。

ここでは、代表的なエンゲージメント調査についてご紹介します。

エンゲージメントサーベイ質問項目の参考例①:eNPS

エンゲージメントサーベイの代表的な調査方法①

eNPSとは「Employee Net Promoter Score」の略で、「友人や知人にどのくらいこの企業を薦めたいか」をもとに、従業員が職場に感じている満足度を測定します。

職場の推奨度を0~10の11段階に分け、9~10点を「推奨者」、7~8点を「中立者」、0~6点を「批判者」で評価し、推奨者から批判者の割合を引いた値がeNPSです。

[質問例]

  • 友人や知人にどのくらいこの企業を薦めたいですか?

エンゲージメントが高い従業員や、離職可能性が高い従業員を把握できるため、定着率や離職率を離職率を課題とする企業に向いています。

エンゲージメントサーベイ質問項目の参考例②:Q12

エンゲージメントサーベイの代表的な調査方法②

Q12とは、アメリカの大手調査会社である「ギャラップ社」が持つ、膨大なデータから導いたエンゲージメント調査です。従業員の負担とならないわずか12問の中に、様々な要素が含まれています。

企業がより成長するための課題を見つけるきっかけとなる調査です。

[質問例]

  • あなたは仕事で何を期待されているか知っていますか?
  • あなたは自分の仕事を正しく行うための材料と設備を十分に与えられていますか?
  • 仕事で成果を出すための機会が十分にありますか?
  • 過去1週間で、成果への評価や賞賛の言葉をもらいましたか?
  • 上司や職場の同僚は気にかけてくれますか?
  • あなたの成長を奨励してくれる同僚は社内にいますか?
  • あなたの意見は尊重されていますか?
  • 会社の使命・目的は、あなたの仕事に誇りを与えてくれますか?
  • あなたの同僚は成果に対してコミットできていますか?(質の高い仕事をしていますか?)
  • 社内に親友がいますか?
  • 過去半年で、仕事の進捗を誰かと話しましたか?
  • 昨年、成長・学習できましたか?

引用元:米ギャラップ「Who's Responsible for Employee Engagement」

エンゲージメントサーベイ質問項目の参考例③:その他(経済産業省)

エンゲージメントサーベイの代表的な調査方法③

そのほか、経済産業省でも、エンゲージメントレベルの測定について、例を挙げており、多くの質問で実施する「センサスサーベイ」、少ない質問数で短いサイクルで実施する「パルスサーベイ」を紹介しています。

 多様性が高まりつつある日本企業でも、企業に合ったエンゲージメント施策を求められているのです。

[質問例]

  • 私は、自分の会社全体としての目的・目標・戦略をよく理解できている
  • 経営陣は、事業の方向性について健全な意思決定をしている
  • 今日一日を振り返ってどんな気分ですか?
  • 先週やり遂げた仕事を誇りに思いますか?
  • 今週、上司はあなたをサポートしてくれましたか?
  • あなたの上司は、あなたの話を聞いていますか?
  • あなたの職場では、自社の掲げる行動指針(バリュー)が体現されたと思いますか?
  • 今の職場に満足していますか?

引用元:経済産業省主催「経営競争力強化に向けた人材マネジメント研究会」

エンゲージメントサーベイの質問項目まとめ

 エンゲージメントサーベイの実施によって、従業員の本音を知り、組織の課題を可視化することは、企業の成長にとって大きなメリットがあります。

 正しい結果を得るためには、企業は測定したい内容について明確にし、それに沿った設問項目を作ることが必要です。 実施により、企業の課題が明らかになった時には、改善すべき課題と向き合って、施策を実施します。

 適切な時期にエンゲージメントサーベイを行い、エンゲージメントを向上させ、「働きがいのある企業」を目指しましょう。

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