What’s a Rich Text element?

こんにちは、ColereのEliです。携帯の音設定って人それぞれですよね。昔私の家族がセミの鳴き声を朝の目覚ましに設定していて、毎朝うなされるように起きていたことを思い出し笑ってしまいます。

さて、従業員の声を正確に把握するための従業員満足度調査。その核心を成すアンケート質問項目は、調査品質の良し悪しを左右する要素です。今回の記事では、実際に従業員満足度調査で活用できる質問項目を厳選し、それぞれ具体的な質問テンプレートも含めてご紹介します。ぜひ質問設計の参考にしてみてください。

従業員満足度(ES)調査とは？

従業員が組織や職場に対してどれだけ満足しているかを示す指標、それが従業員満足度（ES）です。これを実施することで、従業員のニーズや潜在的な課題を明確に捉えることが可能となります。

従業員満足度(ES)の概要

従業員満足度調査は、従業員の職場に対する感じ方や満足度を数値で示すものです。この調査を実施することで、組織内の問題や改善点を明確にすることができます。特定の項目に対する満足度をアンケートや質問で集計し、分析することで具体的なアクションプランを策定することができます。

従業員満足度(ES)調査の目的

従業員満足度調査の主な目的は、従業員の組織に対する満足度や要望を把握することです。また、従業員の声を直接聞くことで、組織としての問題点や課題を明確にし、その解決のための施策を立案するための基盤となります。調査の結果をもとに、組織全体の生産性や業績の向上を図ることが期待されます。

従業員満足度(ES)調査の流れ

従業員満足度調査を実施する際の基本的な流れとして、まずアンケート項目や質問設計が行われます。次に、全従業員を対象にアンケートを配布し、回答を収集します。収集したデータは分析され、その結果をもとに組織の改善策や施策が立案されます。最後に、調査結果や取り組みの方針を従業員にフィードバックすることで、組織としての一体感を高めることが期待されます。

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従業員満足度(ES)調査における二要因理論

従業員満足度を深く理解するための理論の一つに、二要因理論があります。この理論は、従業員の満足をプラスに働く要因とマイナスに働く要因、二つの観点から考察します。この二要因理論に基づき、アンケートの項目を設計することで、より詳細かつ的確な従業員の意見や感じていることを引き出すことが可能となります。

従業員満足度(ES)がプラスに働く要因：動機付け要因（満足要因）

動機付け要因は、従業員が仕事に対して高いモチベーションを持つ原因となる要因です。例えば、仕事の達成感、成長の機会、自己実現などが挙げられます。これらの要因が高まると、従業員の満足度も上昇します。

従業員満足度(ES)がマイナスに働く要因：衛生要因（不満足要因）

衛生要因は、従業員の不満やストレスの原因となる要因です。例えば、給与や職場の環境、人間関係などが該当します。これらの要因が低下すると、従業員の満足度も下がることが予想されます。

従業員満足度(ES)調査におけるアンケート質問項目の作成ポイント

従業員満足度（ES）調査は、企業が従業員の満足度やモチベーションを理解し、より良い職場環境を築くための重要な手段となります。効果的な調査を実施するためには、アンケートの質問項目の作成が鍵となります。以下、アンケート質問項目を作成する際の5つのポイントを紹介します。

作成ポイント①：実施目的の明確化

アンケートを実施する前に、何を知りたいのか、どのような課題を解決したいのかを明確にします。具体的な目的を設定することで、必要な質問項目が明確になり、効果的なアンケート内容を組み立てることができます。従業員満足度調査を行う際には、従業員のモチベーションや職場環境の改善ポイントを探ることが多くの企業の目的となります。

作成ポイント②：過不足ない質問数

質問数が多すぎると従業員の回答意欲を削ぐ原因となり、少なすぎると十分な情報が得られません。最適な質問数を見極めることが大切です。実際の調査内容や目的に合わせて、必要な情報を効率的に収集するための適切な質問数を設定しましょう。

作成ポイント③：分かりやすい質問文

質問文は明確かつ簡潔に記載することが重要です。専門的な用語や難解な文言は避け、従業員が容易に理解し回答できるように心掛けることで、誤解を避けた回答が期待できます。また、具体的な事例や状況を例示することで、従業員が自身の経験や感じていることを正確に伝えやすくなります。

作成ポイント④：回答誘導への注意

質問文の中に意見や評価を示唆するような文言を含めると、従業員の回答が誘導される可能性があります。中立的な表現を使用し、従業員が自らの意見や感じていることを正直に回答できるように心掛けましょう。質問文を作成する際は、先入観や偏見を排除した形で記述することが大切です。

作成ポイント⑤：心理的安全性の担保

従業員が安心して正直な意見を伝えるためには、心理的安全性を担保することが不可欠です。アンケート冒頭に調査目的や回答用途を明示することで、「批判的な内容を書くと人事評価や人間関係に影響しないかな...」といった従業員の不安を取り除き、より真摯な回答を得ることができます。また、回答データの取り扱いにも十分な注意を払い、従業員のプライバシーを守ることが重要です。

従業員満足度(ES)調査のアンケート質問項目例【基本内容】

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ここからは従業員満足度調査に含めるべき基本的な質問項目を紹介していきます。

質問項目例①：基本情報

従業員の基本情報を把握することで、回答の背景を明確にします。これにより、各部門や年齢層ごとの特徴を洗い出せます。

• お名前を教えてください。(任意)
• 所属部署を教えてください。
• 現在の役職を教えてください。
• 入社年数は？
• 年齢層を選択してください。(20代/30代/40代/50代/60代以上)
• 勤務地を教えてください。
• 性別を選択してください。
• 最終学歴を教えてください。
• 通勤時間はどれくらいですか？
• 今の役職に就いてからの年数は？

(ES)質問項目例②：総合的な満足度

従業員の総合的な満足度を確認することで、企業全体に対する評価・感じ方を把握できます。

• 当社での働きがいを感じますか？
• 現在の職場環境に満足していますか？
• 会社の方針や経営に対する信頼感はありますか？
• 会社全体としての満足度を5段階で評価してください。
• 今の職場での将来のキャリアパスに対して期待を持っていますか？
• 当社の製品やサービスに誇りを感じますか？
• 当社の社会的貢献に満足していますか？
• 当社のコミュニケーションの取り組みに満足していますか？
• あなたの意見や提案が評価されていると感じますか？
• 当社の成果に貢献していると感じますか？

質問項目例【個別内容】

ここからは従業員満足度調査において、個別的な質問項目例を紹介していきます。実施目的に合わせて参考にしてください。

従業員満足度（ES）調査のアンケート質問項目例①：仕事

仕事の内容やワークバランスなど、業務に関連する項目について評価を求めます。

• 仕事の内容にやりがいを感じますか？
• 仕事の量は適切だと感じますか？
• 必要な研修や教育が受けられていますか？
• 仕事とプライベートのバランスに満足していますか？
• 自身のスキルや知識が活かせていると感じますか？
• 業務に必要な資料やツールは十分に提供されていますか？
• 仕事の成果が評価されていると感じますか？
• チーム内での役割分担は適切だと感じますか？
• 仕事に対するフィードバックが適切に受けられていますか？
• 新しい取り組みや改善提案が推奨されていますか？

質問項目例②：職場

職場環境や同僚との関係性に関する評価を求めます。

• 職場の環境は快適ですか？
• 職場の設備やツールには満足していますか？
• 同僚との関係性に満足していますか？
• 職場内でのコミュニケーションはスムーズですか？
• チームの協力の精神や連携に満足していますか？
• フレックスタイムやリモートワークの取り組みに満足していますか？
• 職場の衛生環境や清潔感に満足していますか？
• 必要な情報や資料が適切に共有されていますか？
• 職場での健康や安全への取り組みに満足していますか？
• 職場の雰囲気やモラールに満足していますか？

質問項目例③：上司

上司との関係や、上司からのサポートに関する評価を求めます。

• 上司とのコミュニケーションに満足していますか？
• 上司は適切なフィードバックや指導を行っていますか？
• 上司はあなたのキャリアの成長をサポートしていますか？
• 上司のビジョンや方針に納得していますか？
• 上司は公平な評価をしていると感じますか？
• 上司との信頼関係は築けていますか？
• 上司はチームの成功を評価してくれますか？
• 上司はあなたの提案や意見を尊重していますか？
• 上司は問題や課題に対して適切な対応をしていますか？
• 上司は業務の進捗や状況を適切に管理していますか？

質問項目例④：組織風土

組織の文化や価値観に関する評価を求めます。

• 当社の組織風土や企業文化に満足していますか？
• 企業のビジョンやミッションに共感していますか？
• 組織内での多様性やインクルーションの取り組みに満足していますか？
• 当社の価値観や行動規範に納得していますか？
• 組織内での知識共有や学びの文化に満足していますか？
• 当社のチャレンジ精神やイノベーションの取り組みに満足していますか？
• 組織内での公正性や透明性に満足していますか？
• 当社の社会的責任や持続可能性に関する取り組みに満足していますか？
• 組織の戦略や方針が明確に伝えられていますか？
• 組織内での報酬や評価の公正性に満足していますか？

質問項目例⑤：処遇

報酬や評価など、個人の待遇に関する評価を求めます。

• 現在の給与や待遇に満足していますか？
• 業績や評価に応じた報酬の制度は適切だと感じますか？
• 昇進やキャリアアップの機会に満足していますか？
• 報酬や福利厚生の透明性に満足していますか？
• 評価制度やKPIは公平で適切だと感じますか？
• あなたの実績や貢献は適切に評価されていますか？
• 研修や教育の機会に満足していますか？
• 休暇取得や有給の取得がスムーズですか？
• 人事評価やフィードバックのシステムに満足していますか？
• 転勤や異動の取り組みや方針に満足していますか？

質問項目例⑥：福利厚生

企業が提供する福利厚生や健康管理に関する評価を求めます。

• 当社の福利厚生の内容に満足していますか？
• 健康診断や健康支援の取り組みに満足していますか？
• 育児や介護のサポート制度に満足していますか？
• フレックスタイムやテレワークの取り組みに満足していますか？
• 社員食堂や休憩スペースの設備に満足していますか？
• 社内イベントやレクリエーションの内容に満足していますか？
• 退職金や年金制度に満足していますか？
• 社員旅行やボーナスの制度に満足していますか？
• 社員の健康やワークライフバランスを重視した取り組みに満足していますか？
• 社員のスキルアップや資格取得のサポートに満足していますか？

質問項目例⑦：会社経営

会社の経営方針や戦略に関する評価を求めます。

• 会社の経営方針や戦略に納得していますか？
• 会社の財務状況や成長性に満足していますか？
• 会社のブランドイメージや市場評価に満足していますか？
• 経営者や役員のリーダーシップに信頼を寄せていますか？
• 会社の中長期的なビジョンや方針が明確に伝えられていますか？
• 会社が取り組む新しい事業やプロジェクトに期待していますか？
• 会社のCSR活動や社会貢献活動に満足していますか？
• 会社が取り組む技術革新やR&D活動に満足していますか？
• 会社の国際的な展開や海外事業に期待していますか？
• 会社のリスク管理や危機管理の取り組みに満足していますか？

質問項目例⑧：法令遵守

企業の法令遵守やコンプライアンスに関する評価を求めます。

• 当社は法令や規範を適切に遵守していると感じますか？
• 当社のコンプライアンス教育や研修に満足していますか？
• 企業の情報管理やデータ保護の取り組みに信頼を寄せていますか？
• 当社は適切な取引や営業活動を行っていると感じますか？
• 当社のコンプライアンス体制や組織の透明性に満足していますか？
• 企業の法令遵守や倫理的な取り組みについてのコミュニケーションが適切ですか？
• 当社は適切な労働環境や人権を守る取り組みを行っていますか？
• 当社のコンプライアンスに関する問題や課題に対して適切な対応をしていますか？
• 当社の内部告発制度や相談窓口に信頼を寄せていますか？
• 当社の法令遵守やコンプライアンスの取り組みに関する情報提供が十分ですか？

従業員満足度（ES）調査におけるアンケート結果の分析方法

従業員満足度調査のアンケート結果の正確な分析は、企業の改善策を検討するえで非常に重要です。得られた回答データに基づいて最適な分析手法を選択することで、従業員の意識・要望を的確に把握することが可能となります。以下では、代表的な分析方法について詳述します。

分析方法①：単純集計

単純集計は、アンケートの各項目の回答数や割合を算出する基本的な方法です。これにより、一般的な傾向や多数派の意見を迅速に掴むことができます。例えば、「非常に満足している」「やや満足している」などの選択肢から、それぞれの選択肢の回答率を確認します。特定の項目に対する平均的な評価や、特に高い/低い評価が集まっている項目を把握することができます。

分析方法②：クロス集計

クロス集計では、２つ以上の項目の関連性や相関を確認します。特定の変数（例：部署、年齢層、勤務年数）と満足度の関連を調査する際に有効です。例えば、ある部署の従業員が他部署よりも低い満足度を示している場合、その部署特有の問題点を探るヒントとなります。また、若手とベテランの意識の違いなど、異なる属性を持つグループ間の比較も行えます。

分析方法③：満足度構造分析

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満足度構造分析は、アンケート項目間の関連性や、従業員の意識の裏側にある構造を明らかにするための高度な手法です。因子分析を利用して、多数の項目から主要な要因を抽出し、それらの要因がどのように満足度に影響しているのかを評価します。また、クラスタ分析を使用して、似た意識を持つ従業員のグループを特定することも可能です。これにより、改善策の優先順位を決めるための参考情報を得ることができます。

従業員満足度（ES）調査のアンケート質問項目まとめ

従業員満足度（ES）調査は、組織の成長や人事政策の策定において非常に重要な役割を果たします。適切な質問項目を設定し、従業員の声を的確に捉えることで、組織全体の向上を図ることができます。今回ご紹介したアンケート項目やテンプレートを参考に、より良い調査を実施してみてください。